マントラを奥深い意識で唱える

2021-12-10 記載
トピック:スピリチュアル: 瞑想録

かなり昔、マントラを教えてもらった時に唱えたのと全く同じマントラが今は違う効果を表しています。マントラは3つの方法でそれぞれ効果を発揮するように思います。

・声に出して唱えるマントラ
・表層の意識で唱えるマントラ
・奥深い意識で唱えるマントラ

声に出す場合はいわゆる気とかプラーナとか言われる肉体に近い次元で働きます。オームを唱えると眉間が震える、眉間がグリグリする、などというところでマントラの効果を感じることができます。

声に出す時は声だけでなく表層の意識も使っていて、声に出さなくても表層の意識でマントラを唱えることができますので、その時も声に出す時と同様の効果が現れます。

表層の意識がうまく働くと、体にあるエネルギーのルート、ヨーガでいうところのナディの活性化が起きます。体の各所でエネルギーの流れが悪い場合にはマントラの効果でその箇所のエネルギーが活性化され、体の各所に意識が通っていなかった場合でも少しづつそこにエネルギーが満ちるようになり、その場所に感覚が出てきます。次第に身体中の細かな場所の認識ができるようになるわけです。

表層の意識でマントラを唱えるだけでも十分な効果を発揮しますが、奥深い意識でマントラを唱えるようにするとまた違った効果が現れます。

実際のところ、言葉で表すと表層の意識と同じように身体中のエネルギーを通す、という効果ということもできるのですけど、この場合、エネルギーの質自体が繊細な微細なものになっていて、表層の意識は割と荒い波動でできていて、一方、奥深い意識はその意識そのものが微細になっており、マントラをその奥深い意識で唱えると体中にその微細な波動が伝わるのです。

この、荒いとか微細とかいうのは理屈で言っていることではなくて、実際にそのように感じられることで、はっきりと違いがあることが確実に実感としてわかるわけです。

微細なところで奥深い意識が出てくる前はそのような意識を使ってマントラを唱えることができませんので声ですとか表層の意識でしかマントラを唱えることができず、それでも十分な効果を発揮するわけですけど、奥深い意識が表れてきたらそこでマントラを唱えることで体の各所にまで微細な意識を浸透させることができるわけです。

その時唱えるのは同じマントラであるわけですけど、違う効果が現れるわけです。

マントラにも色々あってそれぞれ違う効果があるわけですけど、同じマントラであっても唱える意識の階層によって違う効果が現れるわけです。

以前は、それほど効果がないのではないかと思っていたマントラであっても奥深い意識で唱えるとかなり効果があったりして、奥深い意識の場合は割と微細なところで働きますので昔は地味と思っていた短いマントラの方が効果がある時もあり、割と軽視していたマントラを見直したりもしています。

そのように奥深い意識で唱えるときは、体の背面に近い方、後頭部とか、その辺りにまず奥深い意識がコアのように表れて、そこから頭頂部とか各所に浸透していくように思います。

表層の意識は前頭葉とか頭の前面で考えていて、表層はより物理的な思考になる一方で、奥深い意識の方でも物事を考えることができますけど、より本質に近いところを捉えることができるように思います。

ですけど、奥深い意識はそれだけでなくて、言葉を超えたところにも繋がっていて、奥深い意識のうち、言葉で言い表す部分というのは奥深い意識の入り口でしかなくて、奥深い意識に入ってゆくと言葉を超えた世界になっているように思います。