お金に関する人類の勝ちパターン

2023-03-24 記載
トピックスピリチュアル

<これは個人的な感想・メモで、論文ではありません。>

これは個人的に誰かだけが豊かになるとかいうお話ではなくて、人類の勝ちパターンのお話です。

経済活動、そして人を動かす、人を支配する、ということは「足りない」「渇望」「熱望」「嫉妬」「欲求」を元に行われます。イライラして行動する、欲求に突き動かされて行動する、優越意識を強化するために行動する、優越意識が他人からの攻撃を恐れて行動する、他人を怖がりながら自分を守るために他人を攻撃する、と言った、そのような基本的な行動が経済活動の元になっているわけです。

たまに「太陽政策」あるいは「猿のいる島に与え続けてみる実験(そして、猿は与え合うようになった)」などで言われるように、ものや金を十分に与える、ということが人類を救う基礎になります。(ただ、中途半端に与えてしまうとずるい人が富を偏って持つだけになってしまいますから、やり方に気をつける必要はあります。)

お金でこの世を支配している支配者たちは、人々が十分にお金を持ってしまうと支配できなくなってしまいますから、常に人々はお金が足りない状態にしているわけです。それが必ずしも悪いわけではなくて、そのことにより動かない人々が強制的に動かされて幸せになることができる、というお話は既にしました。ですから、今までの社会は、割と、お金で支配されていた方が大勢の人が幸せになれる時代だったなわけです。嫉妬や渇望あるいは欲求などの動物的感情で人が動いていた時代であれば、ある程度の理性を持った人々にコントロールされている社会の方が大勢の人々が幸せに生きることができていた、と言うことだと思います。

一方、これから、(全世界全て一気にと言うわけにはいかないでしょうが、)既にこの仕組みから卒業することができる地域や人たちも存在しているわけです。

その、一つの勝ちパターンが、「お金が十分すぎるほど全人類に行き渡って、お金よりも物に価値が遥かにあるようになって、それでいて、物は分かち合うことが基本」と言う社会です。

・食事は、土地や食べ物を持っている人が、「必要なだけ」人々に与えます。お金はもらう場合もあればもらわない場合もあります。お金は一応ありますがそこまで重要ではないのです。
・お金よりも物の価値が遥かに高い状態になりますと、土地は基本的に売買の対象ではなくなります。
・お金が既に十分にあるため、必要以上に地球の資源を取得してお金稼ぎに励む必要がなくなります。海洋資源や鉱物は「必要なだけ取る」ようになります。(更に世界的に政府の合意による規制がかかるとベター)
・お金を作り出すためだけの無駄な経済活動がなくなります。

このような社会が、人類にとっての勝ちパターンです。

そのためには、段階を追って実現しなくてはならないことがあります。

・少しづつ、人々の意識をお金中心から分かち合いにシフトさせる。
・お金の供給量を徐々に増やす。

それに伴い、過渡期において、以下のことが起こります。

・土地の値段が年収に対してどんどんと高くなる。普通の人は土地を買うことができなくなる。
・土地の所有者・管理者は変わらずいるが、共有物として認識される土地が増える。
・お金は十分にあるため、お金で人が動かなくなる。面白い仕事、興味のある仕事につく人が増える。
・今までお金で人を動かしていた指導者層は、他のモチベーションで人を惹きつけなくては人が離れてゆく。
・誰か、あるいは、特定のグループが、尋常でないほどの富を蓄えるようになる。

この時、支配者層の意識が変わって、土地や物を共有物として扱うことができれば良い方向に社会が進みます。

一方、支配者層が昔と同じように「足りない状態」に戻して人々を支配しようとすると、人々との意識の乖離が激しくなって一悶着あると思います。その混乱は、ある程度は乗り越えないといけないもののような気が致します。

お金を十分に持った時に人が働かなくなる社会であれば、それであれば、今のように支配者が「足りない」と言う渇望の元に人を動かす社会の方が全人類にとって幸せだと思います。ですから、お金が十分に溢れるようになったからと言って人々が必ずしも幸せになるわけではないのですが、人々が、お金という「半強制的な仕組み」がなくても幸せになれるのであれば、上記のような、お金に不自由しない、分かち合いの社会の方が好ましいと言えます。

支配者層の意識も変わる必要があって、人々がお金によってしか動かないようであればお金が足りない状態に社会を誘導してくるでしょうし、人々がお金ではなくモチベーションによって動くようになれば、そのように誘導してくるでしょう。支配者層というのは人々の動きに基本的には敏感ですので(鈍感な人もいますが)、人々が一番よく動くような社会にルールや常識を変えてくるのです。ですから、人々が、お金ではなく、興味やモチベーションで動くようになれば、支配者層もやり方を変えてきます。

支配者層からしたらそれなりの理屈があるでしょうし、一方、大衆にとってみても、分かち合いの方が幸せになれるのであれば、お互いに幸せであると言えます。

おそらく、今は半々の状態で、今のまま「お金が十分な世界」「分かち合いの社会」になってしまうと堕落してしまう人の割合が大きいために、今の社会の仕組みの方が好ましいように(個人的には)思います。

ですが、お金という枷がなくても人々が自発的に働いて貢献し、分かち合うようになれば、その時は、お金という枷は自然に離れてゆくように思います。