両頬を意識してイダとピンガラを活性化させる

2021-11-10 記載
トピック:スピリチュアル: 瞑想録

瞑想中、ほほをそれぞれ意識することでヨーガで言うところのイダとピンガラという主要なエネルギーのルートを活性化することができます。

イダとピンガラは胸より下の方から首の両側を経由して頬を通り、更には目の真ん中より外寄りを通って頭の上の方にまでエネルギーのルートが通じています。

イダとピンガラのルートには諸説あって、体の中をぐるぐると螺旋状に回転しているという説も流派によってはありますけど、私の自身の実感及び流派によってはただ単に体の左右を上下に通じているルートなわけです。

螺旋状に回っている、という流派の書籍を読むと「イダとピンガラは体の中でどのようなルートになっているのか意識できない」みたいなことが書いてありますけど、そんなことはないです。はっきりとイダとピンガラは意識できますので、意識できないということはそのくらいのレベルの人が書いたお話なのかな、という気も致します。

最初はイダとピンガラを意識できませんけど、これらははっきりと意識できるものです。

特に、ほほの辺りは意識しやすくて、肉体の見た目には出てきませんけど、エネルギー的にはアニメの「デビルマン」の目から伸びている筋がもっと下の喉の両脇および首、そして体の左右に通じていて、デビルマンの目の下の模様および両方の胸にある2つの模様とかは、ちょっと実際のイダとピンガラとは違いますけど、なんとなく雰囲気は出ていると思います。数十年前の古典バージョンの方のことです。

ヨーガの呼吸法のアヌローマヴィローマは片鼻づつ行う呼吸法ですけど、呼吸法というよりも実際はプラーナというエネルギーを扱う技法ですので、呼吸を伴わなくても意識でイダとピンガラを意識してエネルギーを透しさえすれば実際は同じことなわけです。

これは、イダとピンガラを知らなくてそうと意識しなくてもただほほを意識することで割と同じ効果が出たりしますので呼吸法として色々なところで教えられていて、主にリラックス法として伝えられていますけど、単なるリラックスだけではなくて、エネルギーを強烈に活性化させる手法な訳です。

最初は呼吸を伴った方がやりやすいと言えばそうで、クンバカ(止息)を伴う片鼻交互呼吸法(アヌローマヴィローマ)によってイダとピンガラが活性化するわけです。そして、ある程度のイダとピンガラの活性化が行われた後はクンダリーニが活性化します。

ヨーガでは意外に割とイダとピンガラが軽視されていてクンダリーニのことばかり気にされているように思いますけど、実際は、イダとピンガラが活性化することでクンダリーニが動き出すわけで、イダとピンガラなしのクンダリーニなどあり得ないわけです。ですからイダとピンガラをきちんと活性化するのはとても重要で、そのためにアヌローマヴィローマをしたり、あるいは、呼吸法としてではなく、直接的にイダとピンガラを意識することでイダとピンガラを活性化させるわけです。

最初は体の方にもルートが通っていませんから、最初はほほを意識しても何も起きないと思います。その時は、体の各所、少しづつ意識をして少しづつルートを通す必要があるわけです。

私の場合、最近の課題としては頬から頭頂にかけてのルートが細くなりがちで、瞑想で特に頬を意識することで頭頂のサハスララにまでエネルギーをしっかり通してあげるようにしています。

普通に眉間に意識を合わせるのが瞑想の基本ではありますのでそうしてエネルギーを通することで次第にイダとピンガラが活性化してゆきますけど、問題となっている箇所がはっきりしているのならばその箇所、この場合はイダとピンガラ、特に頬のああたりを意識してあげるとすぐにサハスララにまでエネルギーが通りますので、単純に眉間に意識しているより効率がいいように思います。

イダとピンガラ。「Hatha Yoga Pradipika (Swami Muktibodhananda著) 」より


「魂の科学(スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ著)」の図