四つの原則を、結論ではなく地図として読む
知識の道には、「すべてはブラフマンである」「現象的存在は幻想である」「現れるものは私自身である」「永遠の意識ある自己だけが実在する」という四つの原則が示されます。
どれも一文だけで理解したつもりになると、強い断定や誤解につながりやすい言葉です。ここでは標語として振り回さず、知識の道がどの方向へ進むのかを示す地図として受け取ります。
最初の二つは「汝はそれなり」の「それ」に、後の二つは「汝」に関わると説明されます。詳しい意味は、各原則を順番に読みながら確かめます。
ギータプレス版からの日本語訳――知識の道の四原則
知識の道を実際に歩むため、主はいくつもの方法を示している。そのすべてがもたらす結果は同じであり、真理・意識・至福そのものである神の実現である。知識のヨガには多くの下位分類があるが、主要な四つの型に分けることができ、次の原則によって表される。
- 存在するすべてはブラフマンであり、ブラフマンだけが存在する。
- 現象として現れるすべての存在は幻想である。実際には、真理・意識・至福そのものであるブラフマン以外には何も存在しない。
- 現れるものはすべて私自身であり、それは私である。
- 現れるものはすべて幻想で一時的であり、真の実在を持たない。唯一の永遠で意識ある自己である私だけが存在する。
このうち、最初の二つの原則に基づく実践は、ヴェーダの句「タット・トヴァム・アシ(汝はそれなり)」の「タット(それ)」に関わり、後の二つは「トヴァム(汝)」に関わる。
あわせて読む――2021年版の記事
この内容を紹介した2021年の記事も、当時の記録としてそのまま掲載します。
知識の道にある4つの原則
<ギーター解説書の続きを読んでいきます。>
実際に知識の道を歩むために、主はいくつかのプロセスを提案しました。そのすべてにおいて、真実であるところの神の実現、確実なる意識と至福を得るという成果は同じです。 多くの副次的な種類がありますが、知識のヨガは、4つの主要な種類に分けることができます。 それらは、以下の原則によって表されることがあります。
(1) 全てのものはブラフマンであり、存在するのはブラフマンだけです。
(2) すべての現象的な存在は幻想です。 実際、真実、意識、至福であるブラフマン以外には何も存在しません。
(3) 現れるもの全ては私自身です – それは私です。
(4) 現れる全てのものは幻想的で一時的なものであり、実際の存在ではありません。 私である、永遠の意識のある自己だけが存在します。
これらの中で、最初の2つはヴェーダの公式 'Tattvamasi' (Thou art That)の Tat (That) を参照しています。最後の2つは同文の Tvam (Thou) を参照しています。