ギーター第1章第16節――ユディシュティラ、ナクラ、サハデーヴァの法螺貝


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五兄弟の音がそろい、ユディシュティラの立場が示される

ユディシュティラのアナンタヴィジャヤ、ナクラのスゴーシャ、サハデーヴァのマニプシュパカ。前節のアルジュナとビーマに続いて三人の法螺貝が鳴り、パーンダヴァ五兄弟の音がここでそろいます。

注目したいのは、ユディシュティラが「クンティーの息子」であり、同時に「王」と呼ばれていることです。五兄弟の母が同じではないことを示しながら、戦争当時は国を失っていた彼に王の称号を与える。その呼び方には、かつての皇帝としての地位と、再び主権を得る人物としての見方が込められています。


ギータプレス版からの日本語訳――第1章第16節「ユディシュティラ、ナクラ、サハデーヴァ」

anantavijayaṁ rājā kuntīputro yudhiṣṭhiraḥ |
nakulaḥ sahadevaśca sughoṣamaṇipuṣpakau || 16 ||

クンティーの息子であるユディシュティラ王は、 アナンタヴィジャヤという名の法螺貝を吹いた。

またナクラとサハデーヴァは、 それぞれスゴーシャとマニプシュパカという名の法螺貝を吹いた。

注釈訳

パーンドゥの五人の息子のうち、 ユディシュティラ、 ビーマ、 アルジュナは第一の妻クンティーから生まれた。

ナクラとサハデーヴァは、 第二の妻マードリーから生まれた。

この節には、 ナクラとサハデーヴァの名も出てくる。

そこで、 ユディシュティラ、 ナクラ、 サハデーヴァが同じ母の子ではないことを示すために、 この節ではユディシュティラが「クンティーの息子」と呼ばれている。

戦争の時点でユディシュティラは王国を持っていなかったが、 彼はラージャスーヤ祭のときにすべての王たちを征服し、 皇帝の地位に就いていた。

さらにサンジャヤは、 戦争の後に彼が再び主権を得るだろうと信じていた。

サンジャヤがこの言葉を語った時点でも、 ユディシュティラの身体には王のしるしがすべて備わっていた。

これらが、 サンジャヤがユディシュティラの名に「王」という称号を添えた理由である。

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