明日の大統領演説でアルゼンチンのドル規制解除が宣言される予定

2015-12-09 記載
トピック:アルゼンチン通貨

施行も意外に早くて1週間くらいだろう、とのこと。

というのも、今泊まっているホステルで、明日行われるアルゼンチン大統領の発表が話題になったのだ。

[前置き]
今、アルゼンチンには公式レートとBlueレートの2種類があって、後者はいわゆる闇両替レートなのだが何故かBlueレートという名前がついていて新聞にも載っている。両替所に行くと何故かBlueレートでUSドルが交換できる。クレジットカード支払いやクレジットカードのキャッシングだと公式レートになってしまうので、アルゼンチン旅行するには現金のUSドルを持ち込んで闇両替してアルゼンチンペソの現金で支払う、というの王道。そうしないと円換算でとてつもなく高い買い物になってしまうので、闇両替してようやく普通の値段になる。
どうしてそんなことになっているかと言うと、アルゼンチンではペソがインフレしているので人々はUSドルを集めようとするのだが、USドルが規制されているのでUSドルにプレミアが付く・・・ ってことだったようだが、既に闇レートが普通の金銭感覚に近いところになってしまっているため、闇レートが通常レートっぽくなっている。しかし銀行は公式レートを使っている・・・。みたいなよく分からない状況だ。

[本題]
明日、大統領が発表をする予定になっており、人々の憶測によると、そこでUSドルの規制が撤廃される、と見込まれている。発表後、1週間後には適用されるようなので動きは速いと思われる。通貨の為替レートが一本化されると思われ、その際、おそらく闇レート(Blue Rate)が公式レートになるのでは・・・とのこと。
これまで、一部の人がレートの乖離により大もうけをしている一方で一般の人々はインフレに悩まされている状況が、これで少しは改善されるのでは、と噂されている。

[旅行者への影響]
旅行者は、上で書いたように闇両替を都市で行ってから現金を持ち歩く旅行をせざるをえなかった。しかし、為替レートが一本化されればその必要はなくなり、他の国と同じように、必要な時にクレジットカードから現地通貨をキャッシングしさえすれば良くなる。旅行者にとっては有り難い状況になる筈。

[人々への影響]
一般の人々のUSドル入手が容易になり、貯蓄がしやすくなり、家計が安定すると期待されている
経済が安定することにより、インフレが緩和されると期待されている

[経済への影響]
FXとかアルゼンチン株に投資してる人はここ数週間凄いことになるかもね?
....
....さて、明日どうなるかな。面白い時に現地に居合わせた。明日は火山ツアーに参加しているけどね。

友人に言ったら「ペソ暴落じゃない?」だって。
そうかなあ?
アルゼンチンの住民が一斉にペソ売り出したらそうなるのかも。そのあたりの感覚はよくわからないな...
既にある程度ペソ入手してしまったので暴落はきつい。
ちなみに今日は新大統領の就任式。
たぶんその演説がキーになるのかな?
新大統領にある程度の人気があればペソが持ちこたえると期待したい。

[12/25 追記]
この時点(12/9)で、USドル/アルゼンチンペソのレートは9.6前後でブルーレートが14前後だったが、施行後から1~2週間で公式レートがブルーレートに近づく形で11、12, 13とレートが一気に変化。 12/25現在は公式レートが13くらいでブルーレートが14なので、日本人からすればドルを経由する2重両替の影響を考えればそのまま公式レートでキャッシングしても問題ないレベルになったと言える。 ただ、これだけ急激にレートが変化するとクレジット会社がどの時点のレートを利用しているのか微妙なので問い合わせて確認してからの方が良いかもしれない。 私はとりあえず闇両替したキャッシュが残っているので当分キャッシングは不要だ。



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