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ウルムチからアルマトイに夜行バスで移動

2015-05-24 記載
トピック:カザフスタンアルマトイ

ウルムチからカザフスタンのアルマトイに向かうにはいくつかの方法があるようだ。

・夜行列車 (ウルムチ発アルマトイ行き)
・夜行バス (ウルムチ発アルマトイ行き)
・バスを乗り継いで向かう

元々考えていたのが夜行列車だが、ちょっとスケジュール的に微妙なので夜行バスで行くことにしました。
値段的にも本数的にも最近はバスの方が主流の模様。

列車の場合、ウルムチ滞在がとても短くなるか、或いは中途半端に長くなるような感じになってしまう。

■終わってみてからの感想
スケジュールが許せば列車の方が良いように思えた。
夜行バスは毎日出ていてスケジュールの融通が利くのがメリットのような気がするが、深夜にアルマトイに到着するのは、男の独り身ならばともかく、女連れではリスクがある。
金額的にも、夜行列車は2泊ついていることを思えばさほど変わらない。

夜行列車:
804元 (約15,960円)
到着は3日目の朝なので駅から公共機関でホテルに移動できる(安くつく)
2泊ついているので、夜行バスに比べて1泊多いのでその分を考えると、決して高くはない。
深夜0:20発、3日目の朝着

夜行バス:
合計約 11,350円
バス料金 460元(約9130円)
追加徴収 50元(約920円) 詳しくは下記参照
バスターミナル(終点)から深夜タクシー料金 2,000テンゲ(約1,300円)
車内で1泊する。夜19:00発

到着は、予定時刻は夜7~9時頃と言うことであったが実際に到着したのは深夜1時すぎ。
他の旅行記を見ても夜11時とか深夜1時到着とかがほとんどだったので、このくらいの時刻に着くと思った方が良さそうだ。

到着するのは町のちょっと西に離れたターミナルなので移動にはタクシーが必要。

タクシーは、仲良くなったバス同乗者にお願いして交渉してもらって安くなったが最初は5,000テンゲ(約3,260円)だったので、この金額だと思っておいた方が良いかも知れない。とすると合計金額は 13,310円になる。

アルマトイはタクシーがないと聞いていたが、実際には少しではあるがタクシーが走っているようだ。 流しのタクシーはほとんど見ないけれども、バスターミナルみたいなところには少し待機しているようだし、ホテルに呼べば来るようだ。 ただし、これにしても、もしかしたら運良くタクシーがいただけでいない可能性だってある。 そのくらい、町ではタクシーを見ない。


■列車 (ウルムチ発アルマトイ行き) 阿拉山口経由  2泊3日
土曜日 00:20ウルムチ発 (金曜日の夜出発) 日曜日の8時到着
月曜日 00:20ウルムチ発 (日曜日の夜出発) 火曜日の8時到着

中国車両(土曜日発) 804元(軟臥) (約15,960円)
カザフスタン車両(月曜日発) 824元(硬臥) 或いは 1094元(軟臥?)



これはガイドブックの値段(2013年当時で900元ちょっと)より安かったので、人気がなくて値下げしたのだと推測する。

列車切符はガイドブック記載の通り鉄道駅すぐ横(駅から出て左手。駅を見て右手。駅の北側)のホテル「亚欧酒店」1階で購入できるようだったが、客が少なくてスタッフが暇そうにしていた。

■国際寝台バス  (ウルムチ発アルマトイ行き) ホルゴス経由  1泊2日
毎日出発 北京時間19:00発
到着は翌日の19:00-21:00とのことであったが、実際は遅延して深夜1時だった。
他サイトの情報で土曜日には出ていないという話もあったが、確認したところ毎日出発だった。

バス料金 460元(約9130円) + 追加徴収 50元(約920円) =510元 (約10125円)
バス会社に払うのは460元だが、車内で不明瞭な50元(おそらく荷物チェックをスキップさせるための賄賂)を追加徴収されるので金額は上記のようになる。

払わないとおそらく中国出国に更に何時間もかかって、ただでさえ到着が遅延して深夜になったのに、更に遅れたらバスで2泊することになってしまうかもしれない。 或いは、カザフスタン側入国が閉まってしまって国境間の何もない寒いところで荷物もないところで一泊、みたいな最悪シナリオもあり得たかも知れない。 となれば、システム的にこの50元を払わないと「詰む」仕組みなっているので払わざるを得ない50元だったように思える。 それを承知でバス会社の人が全員徴収していたのだろう。

であれば、もう料金は上記のように510元だと思った方がすっきりする。

■バス切符入手
ガイドブックでは○○飯店のようなホテルだか旅行代理店だかで入手するように書いてあったが、バスターミナルに行ってみるとそこで切符も買えた。手数料はもちろんなし。

国際バスターミナルは、ウルムチ鉄道駅と人民広場の中間くらいにあるウルムチターミナルにある。
国内バスターミナルと国際バスターミナルは別の建物だが、すぐそこにある。

ホテルの同室の人のアドバイスにより、出発の数日前に買うべきだということなので早めに入手。



■実際の1日の流れ
出発1時間くらい前に国際バスターミナルに移動。
セキュリティチェックを済ませ、バスに荷物を積み込む。

私が買った席は「2番の下」だったが、既に人がいて、運転手は「ここだ」とか言って上の席を指さしてくる。
なんじゃそりゃ。そのいい加減さ。 先が思いやられる。

しばらくすると「そこ私よ」って人が現れて、やっぱり私は下の席じゃないの。
誰なのよ、居座ってるのは、みたいなことになったらみんなが中国語だかロシア語でごちゃごちゃ話出して、「貴方、3の上はどう?」みたいなことになってそちらに移動した。 やれやれ。

2段の下席は460元、上席は440元なので差分があるが、まあ、そんなのはもうどうでもいい、緩い雰囲気。

実際のところ、大して変わらないので問題ないが、ふと気付けば「1番」と「2番」は前に人がいないので足下に枕のでっこみがないため、足を上に伸ばすことができるのがメリット。 交換して失敗した。

それぞれの番号ごとに「上」と「下」があるようだ。
全体で2列になっており、1番が運転席の後ろで、車体の左側。その右側が2番。
3番が1番の後ろ。4番が2番の後ろ、のようになっている。

ふと思うのが、
・一人で上り下りが苦にならなければ上が良い「上」が良い。上の方が高さがある。
・2人であれば、下が良い。
・1番あるいは2番が良い。足の指が伸ばせる。 (足が短い人はこの心配はない)

よって、
・「1番の上側」と「2番の上側」が一番良くて、
次に良いのが
・「1番の下側」と「2番の下側」
のように思えた。



19:00 ほぼ定刻に出発



早々に全員から50元追加徴収される。
理由はよくわからないが言葉も通じないので突っ込まないことにしておく。
英語が分かる人に聞いても、説明に苦慮している感じだ。
英語が分かると言っても、勉強中の学生さんなのでたどたどしい感じで、説明がうまくないのか説明がし辛いのか、微妙なところだ。
他のWebページを読んだ限り、おそらく荷物チェックを省くための賄賂だろうと推測する。
拒否はできない感じの「当たり前」の感じで淡々と徴収している。 習慣のように感じる。
中国政府の不正防止対策もここにはまだ行き届いていないように思える。

22:30-23:30 夕食

夕食時に何人かと話というかニュアンスでなんとなく情報交換する。
1人、学生で英語が片言喋れるセリック君がいたので助かった。

彼らにはいろいろと助けてもらった。



夕食後、消灯

6:00 国境の町到着、道端でストップ

トイレを探したが、公園のトイレは施錠されていて入れなかった。
近くの食堂おやじにトイレを聞いても「ないよー」と言われる。

ドライバーに聞いたら「あっちあっち」というが、トイレは施錠されていたのでニュアンスで「開いてないよ」と言うが通じない。 そうしていると、ドライバーは私を公園に連れて行って、木陰を指さして「ここがトイレだ」と言う。 おいおい。 そういうことか。

そういうことならば仕方がないので木陰で済ませる。 昨日からお腹の調子が悪かったしね・・・。
いやー、こんな綺麗な公園でコトを済ませないといけないなんて罪作りな。



そして、その食堂で軽く点心(肉まんみたいなもの)を食べて朝食にする。

8:30 少し移動し、駐車場到着、食事休憩

レート 100元 2930テンゲ
webレートがbuy3004テンゲsell3110なので許容範囲か。
地元の人が言うところの良いレートで変えるなら2990らしい。

余った細かい中国元を使い切る。
水を買ったりバナナを買ったりした。

11:00(カザフスタン時刻9:00) バスが国境に移動。バスを降りる

ここは標高800m

トランクの荷物は出さない。賄賂のおかげか?
中国出国のドアはまだ閉まっているが、人がなんとなく並んでいて、まだ殺到とは言えない状態。

11:50 一旦ドア開くがすぐに閉まる。人が殺到。人の密度が上がる。 車道では、バスが通過開始。

10分おきくらいにドアが開き、また閉じる、を繰り返す。
子供連れやお年寄りを優先させて通過させている。 ふむ。

12:05 3回目の開場で入場

出国列に並ぶが何故か2列目が作られるというか一気に抜かされたというか訳わからない感じになって係員が怒って1列に戻していた。何だかなあ。

出国後、よくわからない何かの確認で再度待たされた。
と、いうのは、パスポートの出国印を押した後にパスポートだけを別室に持って行かれて私は広いところで待たされたのだ。
よくわからないが、最後にはOKと言われてパスポート返された。
どうせチェックするならスタンプ押す前じゃないのかなあ。
出国スタンプは最終確認をしてから押すのだとばかり思っていましたが、こういうこともあるとは。

ちなみに、建物の中では荷物チェックカウンターが1つしかなかったので荷物を下ろしていたら大変なことになっていたかもしれない。 おそらく何時間も荷物通過にかかっていて、入国が閉まってしまい「詰んだ」状況になって国境の間で次の日まで一夜を過ごす羽目になっていたかもしれない。 だから50元(約990円)の賄賂が必須なのかも。

13:00 建物を出て、国境間のエリアに出る。

カザフスタン時間に移るので2時間戻す。時計を13時から11時に修正。

ここから国境間の駐車場で約2時間待機。
さほど暑くはないが日差しがそれなりにあるので待っていると疲れる。
出国する人は少ないのに進みが全体的に遅すぎる感じだ。

バスに1台づつ乗り込んでいるのが見える。
前に並んでいるバスが出発しないと後ろが出発できずにずっと待たされる。
なにこの非効率名システム。
チェックする側としては待っていればいいだけなので楽だろうけれども、利用者は、1つのバスに遅い人がいるだけで後のバス全てが待たされるような感じだ。

最初は空いていると思っていましたが、時間がこんなにかかるのはシステムの問題だなあ。 カウンターも少ないし。

近くの町に行くと思われるバスが何台か来て別レーンで顧客を乗せて通過してゆくが、そのドアに殺到する客が、文字通り「殺到」だ。 狭い入り口に割れ先にと入ろうとするものだから詰まってしまってなかなか中に人が入ってゆかない。 端から見ていれば滑稽だが、あれに混じりたくはない。 そんな時に、同じ行き先の別のバスが横に来たので、ドアで戦っている人を横目で「へっへっへー」と品のない顔つきで「こっちだー」と指さしながら新しく来たバスに乗り込む人もいた。 なんだかなー。

直通バスではなくて近くの町を乗り継いで国境越えをしようとしたのならば、ああいうのに巻き込まれていたのかもしれないな。 ああいうのに関わり合いたくないので、ちょっと嫌だ。

12:55(北京時間14:55)ようやく自分たちのバスの順番が来たのでバスの前に列を作って待つ。 ドアが開いているのに、何故かそのまま待たされる。

13:20 (北京時間15:20) ようやくバスに乗り込む。この30分は何なの。

13:27 バス出発、直線距離数km走ってカザフスタン国境へ。やけに遠いと思っていたら、橋が工事中なので迂回していたようだ。

13:30 カザフスタン側国境到着

そこにはバスが行列を作っていた。
入国カードだけ書いて車内で待機。

35分待ってバスが1台分進んだ。
約30人乗っているとして、カウンターが3つだと仮定すれば平均3分で処理しているわけだな。 10もカウンターなさそうだな。


14:51 建物へ

入国審査カウンターが1つかよ... 道理で遅いわけだ。 ...と思ったら2つになった。それでも2つかよ。
...並んでいる間に3つに増えた。 それでも3つかい。

最初はトランクの荷物を持たずに入国スタンプをもらってから荷物を持つ。

入国審査の質問はゼロ。 入庫審査官は一言も喋らなかった。
日本人はここ1年間はノービザ入国のトライアル中なのでビザも不要だ。

一旦すぐそこのバスに戻ってトランクの荷物を持ってセキュリティーチェック。
いったん戻る、という意識はなかった。なかなか新しい。

セキュリティーチェックのエリアに黒マスクの警備員(?)が大勢いた。何これ。

セキュリティチェックをしたら建物の向こう側へと抜けて無事入国完了。

入国した先にある売店で売っているピロシキ(?)がうまい。



15:25(北京時間5:25)ようやく入国完了

他の人を待つ。
バスもまだ来ていない。

15:45 バスが来たので荷物を積み込んだ。

17:00(北京時間19:00) まだバスが国境を出発しない。遅延しまくりだが急ぐ気配もない。

既に国境で9時間以上過ごしているわけだが。 バスが国境の街に着いてから13時間が経過している。
聞いてみると、2人まだ出国してきていないようなことを言っている? ふーむ。その2人を待っているのだとか。

17:15 どうやらそろそろ出発らしい。バスに乗り込んだ。

17:22 不意にエンジンがかかって動き出したのでバスが国境を出発するかと思ったらすぐに止まって荷物を通路に積み始めた。

17:27 今度こそ出発

田舎道を疾走する。

道があまり良くなくてガタガタ揺れるが許容範囲内だ。

周囲には草原等が広がっている。



18:30 休憩。 トイレはそこらへんの草むら。かなり久々に立ちションをしたような気がする。

19:30-20:30 夕食。こんなに遅れていても食事はしっかりと取るようだ。

翌日の深夜1:15 アルマトイのバスターミナル到着。 いわゆる「サイラン・バスターミナル」というところのようだ。

ホテルへの移動を心配していたが、タクシーが数台待っていたので2,000テンゲ(約1,300円)で約10km(?)くらいを移動します。 最初は5,000テンゲ(約3,260円)と言われたが、仲良くなった学生の男の人(セリック君)に交渉してもらって安くなった。 助かった。

そして深夜2時頃にホテルに到着。 長い1日だった。

泊まったのは「Hello Hostel」というところ。
5泊する。
元々予約していたのは8人部屋だったのだが、4人部屋に同じ値段で案内してくれた。
1泊あたり2500テンゲ(約1630円)

なかなか綺麗で快適だ。
ベッドも柔らかい。
シャワー室が大部屋なのが新鮮だ。 こっちだとこれが普通なのかな?
Wifiも調子がいい。中国はどこもネットが遅くて困っていたが、かなり高速だ。

↓後日の画像



翌日、外国人登録をするために Migration Police に向かう。

以下の情報によると「すべての外国籍所持者は入国後の5日以内に外国人登録の手続きを行うために移民警察庁外国人登録所で必ず登録する必要がある。」とある。
http://www.invest.gov.kz/?option=content§ion=2&itemid=89&lang=jp
http://www.kz.emb-japan.go.jp/jp/safety/registration.pdf

警察庁外国人登録所とは、いわゆる「Migration Police」だ。
住所も書いてあるのでGogle Mapで検索するが、うまく出てこないので道路の名前を見つけてその周辺の建物を視認で確認するとすぐに発見できた。
どうやらホテルから歩いて10分ほどのようだ。

そして行ってみたが、「このスタンプで貴方は既に登録済みです」と言われた。 え、そうなの。
中央下部に押してあるスタンプが外国人登録を示しているような口ぶり&手振りだ。

ホームページが更新されていないだけなのかな。
念のため日本の大使館にメールして確認してみる。

■大使館からの返答
国境で外国人登録が完了しています。
ですので、追加の外国人登録は必要ありません。

だって。

ホームページの情報が古いということかな。

再度良く確認してみた。

↓ここを読む限りでは陸路入国時は外国人登録が必要であるように読める。
 実際、他の旅行記では外国人登録に行っていたような記述もあった。


↓ここを読む限りでは日本は自動的に登録されるように見える。


スタンプが2つ押されているかどうかを見て確認するしかないのかもしれないな。



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