ムンバイから出発した夜行バス。
やがて外は明るくなり、ゴアに近づいた。そこで事件は起こった。
私の荷物は平気だったのだが、後ろの座席の荷物が夜のうちに盗まれたのだという。カメラとiPhoneとパスポートが被害にあったということで、バスは何度か途中停車してごたごたした後、ゴアすぐ手前の町の警察署前で立ち往生することになった。
実は、朝起きた時に私の荷物も不思議な状態になっていて、相当揺れないと倒れない筈のペットボトルの水が、かける場所から外れて下に落ちていたり、バッグのジッパーの位置が微妙に変わっているような気がしたり、後ろの席の人が被害に遭ったと判明する前にも、ちょっとした違和感があったのも確かだ。ただ、確かめても私の荷物に被害はなかった。というのも、チャックは鍵で閉めており、荷物自体もワイヤーで結んでおいたので、バッグを持ち運ばれることも、その場でチャックを開けられることもなく、荷物は無事だった。ナイフを使われていたらさすがにだめであっただろうが、今回は無事だった。
そんなこんなでバスが終点まで行かなくなったので、しかたなく、パナジの少し北の町、マプサからパナジまでタクシーで向かう。他の人が交渉して3人が一緒のタクシーで向かう。距離的にもっと安くてもいいかと思ったが、随分と高いようで、片道500ルピーで、私は半分を払った。
そしてパナジのバスステーションからローカルバスに乗り換え、マルガオに向かう。30ルピー。マルガオ鉄道駅から少し離れたバスターミナルに到着後、駅近くのターミナルまで違うバスに乗り換えて行く。それはすぐにたどり着き、その近くで昼食を取る。なんの変哲もないチキンカレーを頼んだつもりだったが、これがなかなか美味しかった。前回、北インドを旅したときは食事に悩まされたが、南はもしかしたら期待できるのかもしれない。
そして駅近くからリクシャーに乗り、予約していたホテルに向かう。 The RETREAT BY Zuri というリゾートホテルで、できてからまだ2年ということもあり、建物は綺麗だし、スタッフも親切でよかった。
疲れが溜まっていたのでプール脇で一休みしていたら、軽く2時間は眠り込んでいた。
そして食事を取るが、これまた美味しい。ちょっと軽めの味付けかもしれないが、このくらいのスパイシーさの方が何回食べても飽きがこないかもしれない。
そしてメールをチェックしていると、キャンセル待ちをしていた明日の列車が立て続けに取れたようなので、必要な便以外はキャンセル・・・ と思ったが、システムがおかしいようでキャンセルできない。とりあえず眠ることにする。
明日は早朝に列車に乗り、ハンピ遺跡最寄りのホスペットへと向かう。